平成17年12月教育民生常任委員会
教育民生常任委員会は、12月12日、午後2時から開催され、議案8件、陳情3件付託され、その審査経過並びに結果については以下の通りです。初めに、議案第9号「成田市児童ホームの設置及び管理に関する条例の一部を改正するについて」、「下総、大栄両町の児童ホームの現在の利用状況と農村地域における学童保育の今後の考え方は」とのことに、「現在の児童数は小御門18名、川上37名で、今後の児童ホームの設置は成田市次世代行動計画に基づいて、検討を進めていきたい。」とのことでありました。また、「下総、大栄両町の児童ホームが成田市になること以外に変わることはあるのか。」について、「保育料と開所時間に違いがあり、大栄町では土曜日は開所していないので、成田市の制度に変わることによって保育料とこれらの開所時間等に影響がある。」とのことでありました。
議案第12号「指定管理者の指定について(精神障害者授産施設あじさい工房)」について、「今まで、条例上『業務』としていたものを『事業』に変える理由は。」とのことに、「公の施設に関する権限を指定管理者に委任して、管理代行として行わせるということで、『事業』という表現にした。」とのことでありました。
議案第13号「指定管理者の指定について(成田国際文化会館)」、議案第17号「指定管理者の指定について(豊住第1スポーツ広場外11施設)」及び議案第18号「指定管理者の指定について(久住テニスコート外1施設)」の3議案については、「指定管理者制度を導入し、利用料金制度に移行することになると思うが、それぞれの施設はどのようになるのか。」とのことに、「利用料金制度を導入するということで、今後、金額については、利用者の状況、要望等を考慮しながら検討したい。」とのことでありました。
また、「テニスコート使用にあたり、有料と無料の施設があるが、問題はないのか。」との問いがあり、「中台運動公園、久住テニスコートのように施設として望ましい形に整備されているものについては、有料とさせていただいており、地区公園及び近隣公園内にあるテニスコートについては無料としている。全てを望ましい施設にしていきたいところであるが、費用もかかるといったこともあり、整備にあたっては、順番を要することとなる。また、公の施設を利用するということからすれば受益者負担といった観点からも有料、無料をどのように考えていくかは今後の検討課題としたい。」とのことでありました。
また、「指定管理者制度導入にあたり、公募、非公募の関係について聞きたい。」とのことにたいしては、「地域に密着した集会施設、スポーツ広場などは、引き続き地元の団体に管理運営を任せたほうが効果的かつ効率的と考え、また、今まで管理受託をしていた団体についても、現段階では公募による選定が極めてむずかしいことから、今回は公募を行わないこととした。3年後には、全体の施設のうち半数については、公募を行いたい。」とのことでありました。
議案第14号「指定管理者の指定について(上福田青年館外56施設)」について、「利用時間の制限が新たに加わるが、区長などの判断により柔軟な利用は可能か。」とのことに、「今までの経過もあるので、ある程度地元に裁量を任せたい。」とのことでありました。
議案第28号「平成17年度千葉県成田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)」について、「療養給付に要する費用について、国の負担金の減額分を県の財政調整交付金で補てんするとのことだが、今後も県で保証されるのか。」とのことに、「負担率の変更はあるが、保証はされる。」とのことでありました。
また、「老人保健拠出金が減額になっているが、お年寄りの診療抑制傾向はないのか。」とのことに、「対象年齢が70歳から最終的には75歳に移行されることになっているので、基本的には人数が減っているということが、大きな要因であると考えている。」とのことでありました。
次に、議案第29号「平成17年度千葉県成田市介護保険特別会計補正予算(第2号)」について、「介護保険事務処理システム改修とのことだが、その内容は。」とのことに、「本年10月から施設入所、ショートステイの居住費、食費が保険給付の対象外となり、特定入所者介護サービス費が新設されたことに伴う給付管理プログラムの改修である。」とのことでありました。
陳情第7号「社会保障制度の充実と最低保障年金制度の創設を求める陳情書」について、「国として全体的にお金がない中で、助成はしてもらいたい。しかし、増税はだめだということで進めて行ければいいが、現状ではなかなか難しい。
また、医療制度については、国で議論がなされ、様々な施策が講じられるやに聞いており、応分の負担は致しかたないのではと考えるので、不採択としたい。」との意見がだされ、また、「年金制度は、掛け金の引き上げと同時に給付の削減が行われており、無拠出で一定の金額を保証する制度を基本にした年金制度の確立という点が求められていると思われるので、ぜひ採択していただきたい。」との意見もだされました。
採決の結果、本陳情については、不採択となりました。
陳情第8号「小児慢性特定疾患医療費助成についての意見書の採決に関する陳情書」について、「医療費の負担に困っている方々が大勢いる。市としても独自の支給、医療費助成制度を実施していただきたいということで、本陳情については、是非採択としたい。」との意見がだされ、また、「ちょっと調子がいいと薬を飲まずに、結局また発作を起こして重症になるといった話を直接伺ったことがある。今、ぜんそくの子どもの数は相当多く、本当に大きな問題だと思うので、採択としたい。また、市独自の努力をお願いしたい。」との意見がだされ、採決の結果、本陳情については採択されました。
陳情第9号「障害福祉サービスを利用する利用者の負担増に反対に関する陳情書」について、「障害者自立支援法案は国において審議がなされ、本年10月末日をもって成立された。陳情の趣旨は十分理解できるところではあるが、議会として採択するということになるとその内容からは時期を逸していると思われるので、不採択としたい。」との意見がだされ、また、「重度の障がい者の利用は当然増えるわけで、それを『益』と解釈し、負担を求めるというのは、違うのではないかと思う。重度の障がい者の方々は所得がほとんどない状況の中で、利用者の定率負担方式の導入については、きちんと考慮しなくてはならないという立場から、この陳情を採択としたい。」との意見もだされましが、採決の結果、本陳情については不採択となりました。
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