平成17年9月教育民生常任委員会
教育民生常任委員会は、9月9日、16日の2日間に渡り開催されました。付託された議案12件、請願1件についての審査経過並びに結果については、まず、初めに、議案第4号「成田市重度痴呆性老人介護手当支給条例の一部を改正するについて」は、「重度痴呆性」の表現を「重度認知症」に変えるものであり質疑もなく可決されました。
次に、議案第9号「成田市精神障害者授産施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正するについて」は、「指定管理者制度が導入された場合、現在の状況とどうかわるのか」との問いに、「利用者へのサービス向上及び施設の充実が図られていくものと考えており、入所時における判定、利用料が無料であること等については従来どおり変わるものではない」とのことでありま、また、「指定管理者制度全体の問題で、移行する148の施設の内訳は」との問いには、「基盤的な施設として、運動公園、総合公園、その他公園等で108施設、文教施設として、国際文化会館等で20施設、スポーツ施設で13施設、産業振興施設として、駐車場が4施設、社会福祉等施設が3施設という内訳になり、地区集会施設は地区の所有物となるので、含まれない」とのことでした。本案については、賛成多数により可決と決定しました。
次に、議案第10号「成田国際文化会館の設置及び管理に関する条例の一部を改正するについて」は、「超過使用した場合の割増料の考え方について」の問いに、「料金は時間単位で設定しており、後片付けも含めた時間内で使用するようお願いをしている」とのことでした。
また、「公益上必要があると認めるときとは、指定管理者が判断するときでよいのか」との問いに、「具体的な個々の事例については、協議の上決めていきたい」とのことでした。本案について、賛成多数により可決しました。
次に、議案第11号「成田市集会施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正するについて」は、「この施設は、3年後以降も公募はしないのか」との問いに、「地域が管理しているものは、今後も地域に任せる」とのことでした。本案については、賛成多数により可決しました。
次に、議案第13号「成田市スポーツ広場の設置及び管理に関する条例の一部を改正するについて」は、指定管理者制度に移行するための条例改正ものであり、質疑もなく、賛成多数により可決しました。
次に、議案第14号「成田市久住テニスコートの設置及び管理に関する条例の一部を改正するについて」は、委員から、「現在の管理委託料及び使用料収入、また、指定管理者制度導入後の利用料金の設定について」の問いに、「久住体育館と久住テニスコートの管理委託料は550万4,000円、使用料収入が130万2,000円であり、今後の利用料金の考え方としては、各公の施設の利用料金等の見直しを含めた中で、検討したい」とのことでした。本案については、賛成多数により可決しました。
次に、議案第15号「成田市久住体育館の設置及び管理に関する条例の一部を改正するについて」は、委員から「指定管理者を決めてしまった後で、利用者の声を反映させることができるのか」との問いに、「指定管理者には、事業報告書の提出を義務づけており、必要に応じ実地調査、あるいは指示をすることになる。また、指定管理の期間中、利用者にアンケートを実施して、広い範囲で市民ニーズを把握し、その結果について指定管理者と協議の上反映していくよう考えている」とのことでした。
また、「指定管理者が決まってしまうと議会としては関わることができなくなるのか」との問いがあり、「指定管理の期間中はむずかしいと思うが、期間終了後には、議員の皆さんの意向を反映できると考えている」とのことでした。本案については、賛成多数により可決としました。
次に、議案第23号「成田市立美郷台小学校新築工事(建築工事)請負契約の締結について」、議案第24号「成田市立美郷台小学校新築工事(電気設備工事)請負契約の締結について」、並びに議案第25号「成田市立美郷台小学校新築工事(給排水衛生・空調設備工事)請負契約の締結について」の3議案については、関連性があることから一括議題とし審査されました。委員から、「今後の制限付一般競争入札の拡大についての考え方及び電子入札導入について」の問いに、「ランク別あるいは業種別等々含めて、さらに件数を増やしていきたいと考えている。また、電子入札導入については、柏市と共同で行おうということで、事前の準備、視察等は既に終了しているので、柏市での状況を見ながら検討させていただき、予算等との絡みもあるが、来年度には導入したいということで、現在作業を進めている」とのことでした。また、「美郷台小学校の建設工事費の1平方メートルあたりの単価は、他の学校と比較してどうか」との問いがあり、「美郷台小学校が24万7,929円、公津の杜小学校が24万8,517円、久住中学校が防音工事を含めた金額になるが28万4,183円」とのことでした。
また、「少子化の時代を迎え、人口が少しずつ減少していく中で、美郷台小学校に通うお子さんの推移はどのように見ているのか」との問いがあり、「平成19年4月の段階で322名、平成22年で411名を見込んでいる。なお、学校が建設されることにより、住宅開発も進むのではないかと思っている」とのことでした。「指名の方法等、他の自治体でもいろいろと策を講じている。電子入札も一つの方法だが、談合をさせないような努力をしていただきたい」との意見がありました。
採決の結果、議案第23号「成田市立美郷台小学校新築工事(建築工事)請負契約の締結について」は賛成多数により可決と決定いたしました。
また、議案第24号「成田市立美郷台小学校新築工事(電気設備工事)請負契約の締結について」、並びに議案第25号「成田市立美郷台小学校新築工事(給排水衛生・空調設備工事)請負契約の締結について」の両案については全会一致により可決しました。
次に、議案第26号「成田市立久住中学校新築2級併行防音工事(建築工事)請負契約の締結について」は、「最低制限価格を公表しているのか」との問いがあり、「今後、公表の方向で検討せざるを得ないと考えているが、いずれにしても、入札制度検討委員会の中で諮っていきたい」とのことでした。また、「国も地方も節約して、抑えてやっていこうという流れがある中で、どのように考えているのか」との問いに、「公平性、透明性、競争力が出るような入札制度を期待している。数値からは、いかがなものかとのご指摘ではあるが、今後、入札制度全体のあり方ということで検討してまいりたい」とのことでした。
休憩を挟み再開後、委員から、「本案については、審議が尽くせていないため、採決にはもう少し時間をいただきたい」との意見があり、協議の結果、委員の総意により、本案については会期中に再度審査をすることとなりました。
議案第38号「平成17年度千葉県成田市介護保険特別会計補正予算(第1号)」については「激変緩和対策で、低所得者に対してどの程度助成をするのか」との問いに、「負担限度額の差額について助成をする」とのことでした。本案については、賛成多数により可決しました。
次に、請願第2号「義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書採択を求める請願書」について、委員から、「現場を無視して進めることはできないと思うし、教育に携わっている方たちが言っていることは、重く受け止めなければならないと思う。また、家庭の事情等により格差が広がっているときに、このような形で地域の格差を広げることは容認できないので、この請願については、是非採択したい」との意見がだされ、採決の結果、本請願については採択となりました。
次に、9月16日に開催した委員会について、再度審査することになっていた議案第26号「成田市立久住中学校新築2級併行防音工事(建築工事)請負契約の締結について」「最低制限価格の設定を85パーセントにした根拠は」との問いがあり、「周辺市町村や県を参考にした結果、同様な対応としてきた」とのことでした。また、「再入札という結果になった場合、今後の工事の中で取り返せる期間なのか」との問いがあり、「工期的には非常に厳しい状況になる。また、補助対象事業であるので、17年度中に必要とされる達成率をクリアーすることは非常にむずかしい」とのことでした。また、「再入札をすべきとの意見もあるが、最低制限価格に近い業者については計算ミスともとれるため、競争原理が有ったとも言える。既に執行部より入札改善に関する内容も示されており、しっかりやっていただく事を約束頂き承認したい」との意見があり、採決の結果、本案については、賛成多数により可決しました。
公津の杜保育園が社会福祉法人宗吾福祉会により平成18年4月に開園することと、吾妻小学校と橋が台小学校、中台中学校、吾妻中学校の4校で児童・生徒の緊急情報伝達の試行を18年3月まですることが報告されました。
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